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木の豆知識

日本家屋は一般的に、木材を使用して作られます。それはなぜでしょう?日本において木材は素晴らしい材料だからだと思います。ここでは、そんな木についての豆知識についてご紹介しましょう。

木の豆知識 その1:何故、木は強くなっていく?

  • 豆知識その1:なぜ?強くなっていく木

鉄やコンクリートは、長年月日が経つと強度が少しづつ低下します。
木材は伐採直後から、セルロースという細胞内の水分を放出させ結晶化が進み強度を増していきます。
そして、木の年齢とほぼ同時期に最も強くなります。樹齢50年の木は、伐採から約50年後に最も強くなります。

木の豆知識 その2:木と湿度は仲良しです

  • 豆知識その2:木と湿度

日本の夏は、温度も湿度も高く、とても蒸し暑く感じます。しかし、木を多用した室内は湿度が上がると木材が水分を吸い込み、湿度が下がります。
また、乾燥してくると、水分をはき出し常に60%前後の湿度に調節してくれます。この湿度はダニやカビ、ウイルスが発生しにくく人間が最も快適に過ごせる湿度でもあります。

木の豆知識 その3:木の断熱性能はすごいんです

  • 豆知識その3:木の断熱性能

コンクリートの床は、冬はとても冷えますが、木の床はそんなことはありません。
木材はその成分自体が熱を伝えにくいうえに、細胞の隙間にたくさんの空気を含んだ構造の温かさを保つ力はコンクリートの10倍、鉄の200倍にもなります。

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温熱環境の豆知識

住宅には、断熱工事がかかせませんが、どのような基準で断熱をするのでしょうか。

断熱の基準

これには昭和54年に施行された「住宅に係るエネルギーの仕様の合理化に関する建築主の判断の基準」という法律が深く関係しています。
この基準は、平成11年までに3回にわたって改訂され、現代に至っています。
その3回のそれぞれの時期の法律の内容が、
■昭和55年の法律は「旧省エネルギー基準」となり(等級2)
■平成4年の法律は「新省エネルギー基準」となり(等級3)
■平成11年に改訂されたものが「次世代省エネルギー基準」となります。(等級4)
では、新しい基準に適合する事によって、どの位省エネにつながるのでしょうか?
一般的には、
■「旧省エネ」から「新省エネ」で30%。
■「新省エネ」から「次世代省エネ基準」適合で30%前後
の光熱費の減少は見込まれるようです。
この法律は建築主に努力義務を課したもので、絶対省エネにしないと罰則があるというものではありませんが、今や時代はエコ!等級4の次世代省エネルギー基準が一般的に標準仕様になりつつあると思います。

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空気環境の豆知識

シックハウス対策は法律上での規制があります。ご存知でした?

空気環境の基準

法律上のシックハウス対策は、
■住宅の換気についての制限
■内装建材の放つ有害物質の規制
これらを考慮するという対策がとられています。換気については、居室の換気量を計算し、それに基づき適合した24時間換気の義務づけにより、気密性の高い現在の住宅に対処しています。
内装建材については、「Fc値」というホルムアルデヒドの空気中への放散量を示す値に規制があります。
「F☆☆☆☆」といった記号を目にする事があると思いますが、これはFc値の発散区分の表示で「エフ・フォースター」と読み4段階のランクの最高ランクになります。
現在の建材製品の大半はこのフォースター製品です。
住宅の空気環境にとって「24時間換気システム」と「フォースター」製品は必須の仕様となります。

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地盤の豆知識

新築の場合地盤調査を行います。よくあげられる質問をまとめてみました。

地盤についてのよくある質問

Q1地盤調査はなぜ必要ですか?

A
地盤調査はお施主様の建築予定地の「健康診断」と考えて下さい。目に見える地表部分だけでは、住宅の荷重に耐えられる力を持っている宅地かどうかは判りません。
どんなに良い住宅を建てても、その基を支える地盤が悪く傾いてしまう事があります。この様な不同沈下といわれる事故を未然に防ぐために建築着工前の地盤調査は必要不可欠なのです。

Q2地盤調査はどのような方法で行いますか?

A
主にスウェーデン式サウンディング試験という調査方法です。
JISに規定されており、鉄棒の先に取りつけた抵抗体を地中に挿入して、その貫入抵抗や回転数などから土層の性状などを調査します。一般の小規模住宅に対し、現在最も広く利用されている地盤調査方法です。

Q3建て替えの場合でも地盤調査は必要ですか?

A
全く同じものが、同じ場所に造られるわけではないので必要です。実は軟弱地盤の上に建っていたというケースもあるので、必要不可欠と考えます。

Q4何メートルまで調べますか?

A
スウェーデン式サウンディング試験は10m程度まで測定が可能ですが、地盤状況によっては、地耐力のある範囲、または貫入不可能範囲までとなります。

Q5まず建築予定地では何を診たらいいですか?

A
地盤の状況を知るためには、その地域がどの様な環境なのか把握しなくてはなりません。
山ありなのか、谷ありなのかで水の流れから土質を推測することもできますし、もともと沼地や湿地があった事もうかがい知る事が出来るかもしれません。また予定地の状態が盛土されているか、切土なのか、擁壁はあるのかなどの視認も、地盤調査データにプラスして適切な強度判定の要素になります。

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